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第41話「封印が軋む時、影が笑う」

Author: 烏羽 楓
last update publish date: 2026-08-21 20:00:00

 リルベアとの念話が途切れても、胸のざわつきは収まらなかった。

 俺は無意識に監視画面のウィンドウを拡大し、巡回ルートを確認する。魔物たちは普段通り巡回しているが、平穏に見えるその光景が逆に落ち着かない。

「……本当に大丈夫ですか?」

 背後から声がかかった。レイラだ。冷ややかな瞳で俺をじっと見つめている。

 大丈夫なわけがない。だが、今ここで動揺を見せるわけにはいかない。

「ああ、問題ない。ちょっと気になっただけだ」

 と笑って誤魔化すと、レイラは一瞬眉をひそめたが、それ以上は追及しなかった。

 その瞬間、リルベアが椅子をきしませる音とともに近づき、俺の耳元で小声を落とす。

「第十一階層の巡回を強化せい。薄っすらとじゃが、ダンジョン内に妙な気配を感じる」

 短く、鋭い声だった。

 俺は小さく頷き、レイラの方へ向き直る。

「レイラ、巡回を強化する。特に第十一階層を重点的にな」

「……分かりました」

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